株を選択する理由2

株を愛する皆様、こんばんは、この好景気はもう直ぐ終わるのではないかなあと思うmaterialismです。バブル崩壊の頃の記憶が鮮明なので、ずっと好景気というのは違和感なんですよね。

 

さて、前回はギャンブルに対して、株が有利であるという話をしましたが、

今回は、それとは逆に、預金と比較して株が有利であるという話をしたいと思います。

 

おそらく、賢明なる諸兄におかれましても、株は危険だとして、動産はすべて預金にしておくという方がいらっしゃるのではないでしょうか?

 

もちろん資産運営ではなく、直近に必要となるカネを現金で持っておいたり、リスクの分散のために資産の何割かを預金にしておくのは否定いたしません。株から現金に変えるのには時間がかかりますし、リーマンショックのような大変化が発生したとき、資産のすべてを株にしておくというのはリスクが高過ぎます。

 

ですが、全財産を預金で運営するというのも、あまりオススメできません。

 

理由は、大変化が発生したとき(たとえばインフレが発生したとき)、価値の目減りが発生するからです。つまり、全財産を預金にしておくのもリスクが高いのです。

 

いやそれでも、日本はインフレになっていないし預金にしておいても資産の目減りなんてほとんど発生しないでしょ……と仰る方もいるとは思いますが、現在の日銀の異次元緩和政策により、インフレのポテンシャルは高まっていると私は見ています。

(ただ、日銀が年間80兆円のペースで購入すると言っていた国債を、ここのところ年換算では40兆~50兆円のペースにしているそうですが……)

 

川の流れに喩えれば、川の流量は変わっていなくても上流のダムの水位は着実に増えている状況です。

 

特にアベノミクスにより資産を増やしている富裕層はたくさんいらっしゃると思いますので、格安のサービスや資材は確かに安いままですが、高級サービスの価格は上がっていると思われます。

例えば、億ションにしても戸数も平均額も上昇しているとか……

 

そのときに、全資産が預金になっていると、現金の価値の減少という変化に対応できない可能性があるのです。

 

要するに、儲けるための株式投資ではなく、資産防衛としての株式投資が必要なのです。

 

そういう意味で、究極のローリスク・ローリターンを実現するためには、現金だけでは駄目で、株や現金をバランス良く保持しておく必要があるのです。

 

 

例え話をすると、10人の村があるとします。もし、その10人が100万円ずつ持っているときに、1万円の商品が売りに出るとしましょう。

そのとき、いくらで売れるでしょうか?

はい。通常であれば、もちろん1万円ですね。

 

ですが、10人のうち、2人がどうしても買いたいとなったとき、そういう可能性はあまり無いとは思いますが、可能性として100万円で売れることがあり得るのです。

そして100万円を超える値段で売れる可能性は絶対にありません。(借金とかの手段を使えば別ですが……)誰もそんな資産を持っていませんからね。

 

ところが、10人が9人が200万円ずつ持っていたらどうでしょうか?

今まで100万円まで吊り上がる可能性があった商品が200万円まで吊り上がる可能性が出てくるのです。そして100万円しか持っていない村人は指を咥えて見ているしかなくなります。

 

こういうインフレのポテンシャルが上がっているのが今だと思うのですね。

 

もちろん、資産の何割かを株にしておいたら安心という訳ではなく、その銘柄選定や買うタイミング、売るタイミングにも色々手法がありますので、そこは追い追い説明していきたいと思います。

 

こういった感じで、株情報を中心とした市場の情報について説明していきますので、是非、長いお付き合いをお願いいたします。